2019年4月25日に北京で開催された「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラム。街で秩序維持を従事する警察官二人(Photo credit should read NICOLAS ASFOURI/AFP via Getty Images)

「一帯一路」に乗って アフリカで民間警備会社を通じた中国軍拡の懸念=報告

広域経済圏構想「一帯一路」をスタートさせて以降、中国はアフリカへの投資を増やしている。同時に、現地治安に合わせて民間警備会社を増やし、アフリカ市場で展開している。人民解放軍と密接な関係を持つ民間警備会社を通した中国の軍事力の拡大が懸念されている。

民間警備会社(PSC)とは、入退室管理や盗難・暴力からの保護など、受動的なセキュリティサービスを提供する会社だ。いっぽう、民間軍事会社(PMC)は軍事的サービスを行う企業のことを指している。しかし、PSCが警備のために兵器を使ったり、警備訓練システムを提供したりすると、PMCとの区別が不明確になっている。

令和元年の「日本防衛白書」は「一帯一路は軍事と密接な関係がある」と指摘されており、これを受け、ブルームバーグは「日本は中国が一帯一路を通じて、人民解放軍をインド太平洋地域に展開できると信じている」と報じた。

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