名画鑑賞『アルノルフィーニ夫妻像』
ルネッサンスは西洋美術の最盛期であり、多くの重要な巨匠が誕生し、後世の人々が超えることのできない多くの成果も残しました。絵画に関しては、ルネッサンス期に遠近法の使用と油絵の技術の成熟という、少なくとも2つの格段の進展があり、その後400年にわたって西洋絵画の主流となる価値観に影響を与えました。
油絵技術の発明者は、ルネッサンス期の初期フランドル派の巨匠、ヤン・ファン・エイクであると一般的に言われています。実は当時約100年前から油絵は発明されていたのですが、その調製法がまだ未完全なものであったために普及しませんでした。1434年に完成したファン・エイクの『アルノルフィーニ夫妻像』(Arnolfini Portrait)は、油絵による初期作品の中でも最も成功した作品のひとつです。
『アルノルフィーニ夫妻像』はイタリア人商人ジョヴァンニ・ディ・ニコラ・アルノルフィーニ (en:Giovanni Arnolfini) とその妻ジョヴァンナ・チェナーミの婚姻契約の場面を描いた作品だとされています。構図は対称的にバランスがとれており、純熟かつ正確な直交遠近法により、背景の中央にある円形の凸面鏡に消失点が隠されています。主人公である新郎新婦二人の後ろ姿に加えて、鏡の中には絵画には見えないもの、特に作者を含む2人の結婚式の立会人(それぞれ青とオレンジで着用)を見ることができます。ファン・エイクが「ヤン・ファン・エイクここにありき。1434年。」という署名を、凸面鏡の上に厳粛かつ丁寧に記されています。これにより、この絵を単なる絵画にするだけでなく、神聖な結婚式の証明と記録にもなります。
関連記事
生産性を重視する社会では、休むことを無駄や甘えのように感じがちです。しかし休息は、努力の報酬ではなく、人生を味わい、人とのつながりを取り戻す大切な時間です。
スマホやパソコンで目を酷使する現代。80歳を過ぎても老眼鏡なしで小さな文字を読む中医学医師が、目を守る習慣を紹介します。
筋トレ初期の筋力向上には、筋肉の成長だけでなく神経系の適応が関わります。視覚化や自己暗示、使う筋肉への集中が、脳と筋肉の連携を高める可能性があります。
下半身の筋力は、歩行や転倒予防、自立した生活を支える大切な土台です。脚力を確認する簡単なテストと、臀部・脚を鍛える4つのエクササイズを紹介します。
便秘対策の定番として親しまれてきたプルーン。実は腸内環境だけでなく、骨や心臓の健康にも役立つ可能性があります。効果を引き出す食べ方や適量、意外な料理への活用法まで、専門家が詳しく解説します。