世間では合格書を、天では徳を

弘治帝である孝宗皇帝の14年目、山西省和順県に農民がいました。

穀物税を支払った後、彼は総務官に行き、検問所を通過するための書類を受け取りました。

彼はその夜、夢をみました。夢の中で、彼は城隍神が州都の南門に到着するところを見ていました。

城隍神は馬車を引いている緑の服を着た男だけを残し、その他の側近を引き払って、その農民に 「当分の間、私と一緒に会議に参加してくれ!」と言いました。

そこで、農夫は彼の後を追い、城隍神がすべて揃っている場所に来ました。

太原、平陽、大同の3省の土地神が上座に、膳州、瀘州、汾州、遊州、遼城の5県の州都の土地神が前座に座っていました。

残りの州と郡の土地神も続けて着席しました。

その時、役人が書類を持ってきてテーブルの上に置き、「これが山西省の試験で新たに合格した者のリストだ!」と言いました。

すると別の役人が、「第1位は大同県の学生であるリ・ハンチェン 」と名前を呼び始めました。

大同県の城隍神は立ち上がり「彼は親孝行をし、兄弟にも友好的で、よく人助けをしている!」と言いました。

その後役人は次々に名前を呼び上げ「第6位は陳貴 ……」と読み上げた時、和順県の城隍神は「彼は父親の最後の命令に従い、継母に孝行を続けた」と言いました。

34人目の名前が読み上げられると、郡上の城隍神は 「高利子で2人を死なせた!」と言いました。

すると 中央に座っていた役人は、彼の名前に「X」をつけました。

41人目の名前が読み上げられると、城隍神は「彼は意地悪で、自分の兄弟を追い出して他人の使用人にした!」と言いました。

すると中央に座っていた担当者がまた「X」をつけました。

59人目の名前が読み上げられると、城隍神は再び「文書を捏造し、訴訟を起こすのが好きで、色んな悪影響を及ぼし、多くの人を殺害してきた……」と言いました。

すると中央に座っていた役人は、また大きな「X」をつけました。

点呼の後、中央に座っている役人は、それぞれ自分の知っている事実を列挙するように命じました。

皆25人を選出し、そこから中央に座っている役人が9人を選び、書紀に名簿を書くように命じ、使者に「1ヶ月以内に入ってこい、遅れを取ってはいけない、速くいけ!」と言ったといいます。

目を覚ました農夫は、その夢を書き出しました。

翌日、彼は通行手形を持って家に帰る途中で陳貴に会いました。

農民は彼に「今年の試験では6位になるだろう!」と言いました。

そして、彼は夢で何が起こったのかを話しました。

その後結果が出てみると、全くその通りでした。

天でリストが決まった後も、郡の城隍神は悪行を正したり、名前を消したりして、役人たちはそれぞれ自分の知っている事実を列挙して、合格者を決めていました。

世間では合格書がもらえますが、天では徳をもらっているのです。

(翻訳 Amy)