IOC、「毛沢東バッジ」問題を調査 中国CCTVは再放送で映像を加工
東京五輪の表彰台で、自転車・トラック女子チームスプリントで優勝した中国選手2人が中国の元最高指導者である「毛沢東のバッジ」をつけて表彰台に登壇したことで、物議を醸した。海外からの批判を受け、中国国営中央テレビ(CCTV)は表彰式の再放送時に、バッジを隠す画像処理を施した。
中国の鮑珊菊(23)と鍾天使(30)の両選手は2日、同種目で金メダルを獲得し、その表彰式で、毛沢東バッジをつけて登壇した。この行為は、いかなる五輪大会会場においても政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁じるという五輪憲章第50条に違反したとされる。第50条は、いかなる形の宣伝も、選手のユニフォームや装飾に現れてはいけないと定めた。違反した者は、大会の参加資格証をはく奪される可能性がある。
国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は3日の記者会見で、鮑選手らが毛沢東バッジを着用したことについて、「調査している」と述べた。
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