中共、タリバンに手招き「落ち着けば一帯一路に加わって」 アフガン掌握受けて
15日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが首都カブールの大統領府を掌握し、政権を奪取した。ガニ大統領は国外に脱出している。この混沌とした政変を、中国共産党の機関紙『人民日報』傘下の『環球時報』は「平和的な政権移行」を強調し、タリバン支配のアフガンに「落ち着いたら一帯一路への参加」の可能性を示唆した。
タリバン支配のアフガニスタンから外国人の撤退が進んでいる。タリバンの指導者は16日、「外国勢力」が退去したのち、新たな統治構造を編み出すと発表した。ロイター通信によると、タリバンの戦闘員に対しては、民間人に恐怖を与えないようにし、通常活動の再開を許可するよう指示しているという。タリバン傘下のメディアは、国民の「歓迎」を演出するプロパガンダ映像を拡散している。
タリバンは、政府軍を支援してきた駐留外国軍の撤退と、「米国の傀儡」とみなすアフガニスタン現政権の打倒を目標として掲げてきた。「アフガニスタン・イスラム首長国」による政府を樹立し、イスラムの宗教法「シャリーア」に基づく統治体制の確立を目指している。
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