8月21日、台湾の呉釗燮・外交部長(写真)は、中国が台湾を巡りアフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンを「模倣」しようとしていると非難した。台北で4月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

中国がタリバン「模倣」、台湾外交トップが懸念

[台北 21日 ロイター] – 台湾の呉釗燮・外交部長(外相)は21日、中国が台湾を巡りアフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンを「模倣」しようとしていると非難した。

米国の支援を受けたアフガン政府が崩壊したことで、台湾では中国の侵攻により同様の事態になるのではないかと激しい論争になっている。中国国営メディアは、アフガンで起きたことは台湾が米国を信用できないことを示すと伝えている。

台湾の呉外交部長は、米国務省が中国に繰り返し台湾への圧力をやめるよう求めたことにツイッターで謝意を示し、こうした対応が「民主主義を内包し、共産主義、権威主義、人道に対する犯罪からの解放も含むものだ」と評した。

さらに、「中国はタリバンをまねることを夢見ているが、率直に言うと、われわれは自らを守る意志と手段を持っている」と述べた。

中国は、新疆ウイグル自治区で活動するイスラム過激派への影響を懸念しながらも、タリバンと関係を構築しようとしている。

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