茂木外相、アフガンの日本大使館職員退避「相当危険が切迫していた」
茂木外相は31日の記者会見で、エジプトからパレスチナまでの8月の中東8地域訪問を振り返った。訪問中にアフガニスタン政府が崩壊しタリバンが支配力を急速に強めた。日本大使館職員を早期にドバイに退避させたことについて「相当危険が切迫していた」と述べた。
茂木氏は、駐アフガニスタン日本大使館は現在閉鎖され、トルコのイスタンブールに臨時事務所を設置しているが、これをカタールのドーハに移していく考えを示した。これは、タリバンが現地に政治事務所を置いていることも一因としている。また、岡田隆アフガン大使のドーハ滞在も検討していると話した。
茂木氏は、アフガニスタン政府の短期崩壊を「少なくとも私の知っている範囲において、主要国でこの速い展開を予想していたという人はいない」と述べた。このうえで、治安の急速な悪化をみて、8月上旬からチャーター機や自衛隊機の派遣など、邦人退避計画の策定に着手していたという。
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