ベンガル湾で実施された2017年の演習時、フリゲート「シヴァリク」艦上で警備任務に従事するインド海軍水兵。シヴァリクはマラバール2021演習に参加している(AFP/GETTY IMAGES)

日米豪印の相互運用性と可能性を象徴する「マラバール2021」

2021年8月下旬から開始された「マラバール2021(Malabar 2021)」演習の一環としてオーストラリア、インド、日本、米国がグアム沿岸に軍艦を派遣し、洗練性と範囲の面で拡大を続ける提携関係および相互運用性の強化を図っている。

通称「Quad(クワッド)」として知られる日米豪印戦略対話に参加する4か国の専門家等が鉱物サプライチェーンから製薬、通信技術に至るまでのさまざまな課題における安保協力の強化を訴える中、多国間海軍演習が8月26日から29日までの日程で実施されている。

ザ・インディアン・エクスプレス(The Indian Express)紙に対し、インド海軍報道官のヴィヴィーク・マドワール(Vivek Madhwal)中佐は「参加海軍の駆逐艦、フリゲート、コルベット、潜水艦、ヘリコプター、長距離海上哨戒機を展開して実施されたハイテンポな演習」と説明した。マラバール2021演習には、インド海軍のステルスフリゲート「シヴァリク(INS Shivalik)」と対潜戦コルベット「カドマット(INS Kadmatt)」も参加している。 マドワール中佐は、「これまで実射訓練、対艦・対空・対潜戦訓練、合同作戦、戦術演習を含む複雑な水上・水面下・航空作戦が実施された」と述べている。

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