9月6日、オーストラリアのフライデンバーグ財務相(写真)は、豪州は経済を多様化し、最大の貿易相手国である中国への依存を減らす必要があるとの見方を示した。写真はオーストラリアのキャンベラで2018年8月撮影(2021年 ロイター/David Gray)

豪経済、多様化で中国依存減らすべき=財務相

[シドニー 6日 ロイター] – オーストラリアのフライデンバーグ財務相は6日、豪州は経済を多様化し、最大の貿易相手国である中国への依存を減らす必要があるとの見方を示した。また、中国との新たな緊張に豪企業は備えるべきと警告した。

2018年に高速通信規格「5G」ネットワークから中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)を排除した後、豪州は中国との関係が悪化。政府が新型コロナウイルスの発生源を巡る独立調査を呼び掛けると一層冷え込み、中国政府は大麦やワイン、ぶどうなどの豪産品に関税を発動した。

フライデンバーグ氏はキャンベラで行った講演で「中国が最近、豪経済を標的にしようとしているのは周知の事実だ」とし、「戦略的競争の高まりが、われわれが現在、そしておそらく将来に向けても直面する新しい現実だ」と述べた。

また、企業は近年の自由貿易協定(FTA)によって開かれた新たな市場に目を向けるべきとした。

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