2009年、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で、中国兵士が横切るのを見つめる少年(Guang Niu/Getty Images)

国際学術誌、中国のDNA研究論文を取り下げ 無断でウイグル人から採血か

国際学術誌2誌はこのほど、中国の研究者が執筆したウイグル人住民の遺伝子に関する研究論文を取り下げたことがわかった。学術誌の出版社は、研究者らは研究対象者の同意を得ずに採血した可能性があり、国際社会の道徳と倫理基準に違反した恐れがあると示した。

学術出版の世界大手、シュプリンガー・ネイチャー(Springer Nature)が発行する「国際法医学誌(International Journal of Legal Medicine)」と「人類遺伝学(Human Genetics)」が2019年、それぞれ中国人研究者が作成した論文2本を掲載した。執筆者のなかに、中国公安部(省)法医学研究所の李彩霞・主任法医学医も含まれていた。

「人類遺伝学」誌は8月30日、「国際法医学誌」は今月7日にそれぞれ声明を公開し、論文の取り下げを決定したと発表した。

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