カッコいい、カリスマ性ある…加首相もてはやす中共出版社 自叙伝を政治利用か=報道
ジャスティン・トルドー加首相の自叙伝を出版したカナダの出版社が以前、中国の国有出版社と合意して、同書の中国語版を中国で出版していたことが最近報道され、国内で物議を醸している。カナダ政府高官はこの中国語版の出版について、相談を受けていなかったという。専門家は、自叙伝が政治利用されかねないとして懸念を示している。
トルドー氏の自叙伝『コモン・グラウンド』が出版されたのは、同氏が首相になる以前の2014年。トルドー政権は2015年に発足。翌2016年に、中国国有企業・江蘇鳳凰出版伝媒が所有する中国南京訳林出版社が、書名を『伝奇再続』(意味:伝説は続く)に変え中国語版を出版した。
2016年当時、カナダと中国は急接近をみせた時期だ。両国は自由貿易協定(FTA)の交渉が始まり、中国主導国際金融機関・アジアインフラ投資銀行(AIIB)にカナダが参加を表明。さらには、中国共産党が海外に逃亡した汚職高官らを送還する「キツネ狩り」の協力をカナダに求めた。
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