極限に活路を開く「坐禅の力」タイ洞窟遭難事故から
座禅は、本来は「坐禅」と書きますが、心を静め、座って行われるので、当用漢字の「座」も許容されています。いずれにしても、精神の安定と集中を得るための、禅宗における基本的な修行とされています。
また、宗派に限らない瞑想と考えれば、例えば、人間が極めて危機的な環境におかれて精神が不安定になりそうな場合、この坐禅(あるいは瞑想)によって精神の平衡をはかり、落ち着いて方策を考え、救助の到来を信じて冷静に待つことで、危機を脱して活路を見出す原動力にもなります。
極限に耐えた「13人の英雄」
2018年6月のこと。タイ北部のチェンライ県にある洞窟で、地元のサッカーチームのコーチ1人と少年12人の計13人が、大雨で増水したため、10数日間にわたり内部に閉じ込められるという大事故が起きました。
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