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健康効果がアップする「漢方入りコーヒー」意外と合うかも?

私たちの生活に、香りゆたかなコーヒーを楽しむひと時は欠かせません。

コーヒーは、世界中で愛飲されている飲料です。「コーヒー健康」について昔から話題にされてきましたが、結局のところ「飲みすぎなければ健康に良い」というのが常識的な答えと言えるでしょう。

確かに、コーヒーには気分をリフレッシュし、元気を回復させる効果があります。
コーヒー健康効果はそれだけでなく、がん、高血圧、心血管疾患、2型糖尿病などの予防にも役立つと言われています。

コーヒーに含まれるカフェインには、クロロゲン酸など、さまざまな抗酸化物質が含まれており、体内のフリーラジカルや炎症因子を除去し、細胞組織を保護するのです。
一方、個人差はあるものの、飲みすぎると胃を荒らしたり、かえって不安感を強くしたりする場合がありますので、注意したいものです。


試してみましょう「漢方コーヒー
さて、台湾のLOBSANG予防医学集団の院長であるロブサン(Dr.Lobsang)氏は、「毎日のコーヒーに、ある種類の香料や漢方薬材を合わせると、コーヒー健康効果や抗炎症効果を高めることができる」と言います。

また、コーヒー豆はその焙煎の度合いによって、浅煎り、中煎り、深煎りに分けられますが、ロブサン氏によると、深煎りはコーヒーの栄養価を破壊し、クロロゲン酸を流出させるため、「浅煎りか中煎りのコーヒーが良い」とのことです。

そのロブサン氏は通常、コーヒーだけを飲む場合はいつもブラックで、砂糖やクリームは加えないそうです。ただ、コーヒーに「ある種類の香料や漢方薬材を加えて飲むことで、コーヒー健康効果を高める」として、次のように提唱しています。

コーヒー健康飲料として飲むなら、クコ、陳皮(チンピ)、ナツメ、桂圓(竜眼、リュウガン)、黒胡椒、八角、肉桂(シナモン)、丁香(クローブ)、レモンなどを、それぞれ加えることを試してみてください。これらの漢方薬材、香料、果物はすべてコーヒーに入れることができ、健康効果や抗炎症効果が期待できます」


漢方医学から見ると、これらの食材には、以下のような養生(健康増進)の効果があります。

クコ:肝臓や腎臓を補い、目をはっきりさせる。
陳皮:健胃、鎮咳に効あり。
ナツメ:血を養い、精神を安定させ、胃腸を保護する。
桂圓:心臓脾臓を補い、血を養って精神を安定させる。
黒胡椒:止痛、消痰、気の高まりを下げる。
八角:寒を散じて、止痛する。
肉桂:陽気を刺激し、経絡を温め、脈を通す。
丁香:寒を散じて、止痛する。腎臓を温め、陽気を増す。
また、漢方におけるレモンのはたらきは、そのビタミンCで傷の修復を早め、免疫力を整えます。


「おいしい味」でなければ続きませんね
詠生漢方医院の院長、呉建東氏は、「普段から手足が冷たく、コーヒーを飲むと下痢しやすい人がいます。これは体質が寒であることを表しています。こうした人は、コーヒーに適量のシナモンを加えて飲むといいでしょう」と述べた上で、こう付け加えます。

「これらの方法は、確かに効果がありますが、何といっても味が口に合わなければ続きません。いろいろ試してみて、ご自身の口に合う漢方コーヒーの味を探してみてください」


最後に「漢方コーヒー」を服用する上での注意点を2つ、挙げておきます。

一つは、材料は良質なものを使用してください。少なくとも、古いものは避けましょう。コーヒー豆も、香料も、漢方の薬材も、古くてカビが生えているような場合は、かえって肝臓や腎臓に悪影響が出ます。

二つ目に、胃に不調がある人は、カフェインの刺激に弱くなっていますので、たとえ健康効果のある漢方コーヒーであっても、回復するまで服用は避けてください。

(文・蘇冠米/翻訳編集・鳥飼聡)