台湾国防部(国防省)は1日、中国の戦闘機など25機が台湾の防空識別圏に侵入したと発表した。6月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

中国軍機25機、台湾防空圏に侵入

[台北 1日 ロイター] – 台湾国防部(国防省)は1日、中国の戦闘機など25機が台湾の防空識別圏に侵入したと発表した。台湾空軍は軍機を緊急発進(スクランブル)させるなどして対応した。

国防部によると、侵入したのは中国の戦闘機「殲16」18機、「スホイ30」4機、H6爆撃機2機、対潜哨戒機1機。台湾は戦闘機を緊急発進させ中国軍機に警告したほか、活動を監視するためにミサイルシステムを配備したという。

国防部が公表した地図によると、中国軍機はいずれも台湾が実効支配する東沙諸島近くを飛行。H6爆撃機2機が東沙諸島に最も接近した。

中国側からのコメントは得られていない。

中国国務院の台湾事務弁公室は前日夜に発表した長文の非難文書で、革命指導者の故毛沢東主席の言葉を引用し、台湾を国際社会にアピールしようとしているジョセフ・ウー外交部長(外相)の「羽ばたきはハエのよう」と揶揄(やゆ)した。

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