英イングランド南東部リー・オン・シーで15日、教会で開かれていた地元有権者との集会に出席していた与党・保守党のデービッド・アメス下院議員が刺され、死亡した。写真は15日、事件のあったベルフェアズ・メソジスト教会(2021年 ロイター/Andrew Couldridge)

英与党議員が刺され死亡、25歳男を逮捕 テロ事件として捜査

[リー・オン・シー(英イングランド) 15日 ロイター] – 英イングランド南東部リー・オン・シーで15日、教会で開かれていた地元有権者との集会に出席していた与党・保守党のデービッド・アメス下院議員(69)が刺され、死亡した。警察は現場で25歳の男を逮捕。単独犯だったとしている。動機は現時点で分かっていないが、警察はテロ事件として捜査している。

現場はロンドンの東方にあるリー・オン・シーのベルフェアズ・メソジスト教会。事件は正午頃に発生した。アメス議員は複数回刺されており、警察によると現場で死亡が確認された。

スカイニュースは、逮捕された男は英国籍を持つソマリア出身者だった可能性があると報道。デイリー・テレグラフ紙も、逮捕された男はソマリア人の可能性があると報じている。

アメス議員は毎月第1、第3金曜日に有権者との集会を開いていた。

事件を受け、ジョンソン首相は会合に出席するために訪問していたイングランド西部のブリストルから急遽ロンドンに戻った。事件を受け、全ての政府の建物に半旗が掲げられる。

英国の政治家は、今回の事件は民主主義に対する攻撃だと非難。米国のブリンケン国務長官も「選挙で選ばれた議員に対する攻撃は、民主主義に対する攻撃だ」とし、哀悼の意を示した。

アメス氏は1983年に初当選。議員としての貢献が認められ、2015年にエリザベス女王からナイトの称号が贈られた。

英国では10年に労働党のスティーブン・ティムズ議員が刺される事件が起きたほか、16年には労働党のジョー・コックス議員が殺害されている。

関連記事
1990年代、米国の支援で立ち上げられた中国のサイバー部隊は、今や弾道ミサイル以上の脅威となっている。親米派が多いロケット軍を粛清した習近平は直属の「情報支援部隊」を創設し、情報戦に血道を挙げる可能性がある。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
日本のエネルギー政策は、CO2削減に偏重するあまり、産業空洞化を招き、国力を毀損しかねない危機に直面している。エネルギー政策に関する提言を行う杉山大志氏は、「エネルギードミナンス計画」を提唱し、エネルギーコストの低減と安全保障の確保を最優先する現実的な政策転換を訴える。
米国憲法は、まず第一に、神から与えられた権利と自由を守ることで知られている。最近「現在の危険委員会:中国」によ […]
「日中友好協会の活動内容は、中国共産党や中国大使館のプロパガンダの垂れ流しになっている」。務台俊介(むたい・しゅんすけ)衆院議員はこのほど、エポックタイムズの取材に応じ、日本の各地域にある「日中友好協会」の役割について、本来の日中友好の精神に立ち返るべきだと指摘した。