オースティン米国防長官(写真)は19日、訪問先のキエフで、ロシアはウクライナ東部における和平の妨げとなっており、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に反対する権利はないと述べた。キエフで19日撮影(2021年 ロイター/Gleb Garanich)

ロシアはウクライナ和平に障害、米国防長官が警告

[キエフ 19日 ロイター] – オースティン米国防長官は19日、訪問先のキエフで、ロシアはウクライナ東部における和平の妨げとなっており、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に反対する権利はないと述べた。

ウクライナ軍は、2014年のロシアによるクリミア半島編入以来、東部ドンバス地方でロシアの支援を受けた軍と戦闘状態にある。

オースティン長官は、ウクライナのタラン国防相と行なったブリーフィングで、「ロシアがこの戦いを始め、事態の平和的解決の障害となっている。したがって、われわれはロシアに改めて、クリミア半島占領とウクライナ東部における戦闘の中止、黒海およびウクライナ国境における不安定化行為の停止、米国と同盟国およびパートナーに対する執拗(しつよう)なサイバー攻撃その他の有害行為をやめるよう求める」と述べた。

また、「第3国にはNATO加盟に拒否権を発動する権限はない。ウクライナには将来の自国の外交政策を決定する権利があり、われわれは外部からの干渉なしにこれが実現することを期待する」と述べた。

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