次期米駐中国大使に指名されているニコラス・バーンズ元米国務次官は20日、上院外交委員会の指名承認公聴会で、新疆ウイグル自治区やチベットにおける人権侵害や台湾問題などに言及し、対中強硬姿勢を示した。 2020年3月撮影(2021年 ロイター/Tom Brenner)

米の駐中国大使候補、上院公聴会で強硬姿勢 「危険な競争相手」

[ワシントン 20日 ロイター] – 次期米駐中国大使に指名されているニコラス・バーンズ元米国務次官は20日、上院外交委員会の指名承認公聴会で、中国を「米国にとって最も危険な競争相手」と呼び、強硬姿勢を示した。

バーンズ氏は、中国が最低限の核抑止力のみを維持するという公約を「大っぴらに破っている」と指摘。米政府は欧州などの同盟国と協力して、経済的な影響力を高めるべきだと述べた。

同氏は、新疆ウイグル自治区やチベットにおける人権侵害や香港・台湾問題などにも言及し「不当であり、止めなければならない」とした。

また、台湾に対する中国の軍事的脅威が高まっているとした上で、「一つの中国」政策を維持することが、台湾への武力行使を抑止する最も賢明かつ効果的な方法だと述べた。さらに最も重要な抑止力は、米国がインド太平洋地域での軍事的地位を維持することだとした。

新型コロナウイルスの起源を巡る調査については、中国が世界の声に耳を傾けていないと批判。「中国は質問に答える必要がある」と指摘した。

2月に北京で開催される冬季オリンピックをボイコットするよう求める声が上がっていることに対しては直接的な回答を避けた。

バーンズ氏の指名は民主・共和両党の賛成多数で承認される見通し。

バーンズ氏の発言に対し、ワシントンの中国大使館からのコメントは得られていない。

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