米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は28日、今年上半期の交通事故による死者が前年同期から18.4%(3140人)増の推定2万0160人となり、2006年以来最悪だったとの統計を発表した。写真はニューヨークとニュージャージーを結ぶジョージ・ワシントン・ブリッジ。3月31日撮影(2021年 ロイター/Eduardo Munoz)

米の交通事故死、上半期は前年比18.4%増 06年以来最多の2万人超

[ワシントン 28日 ロイター] – 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は28日、今年上半期の交通事故による死者が前年同期から18.4%(3140人)増の推定2万0160人となり、2006年以来最悪だったとの統計を発表した。6カ月の増加としては、1975年の統計開始以来最も大幅となった。

交通事故死は、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)が昨年終了した後、スピードの出し過ぎなど危険な運転の増加で急増したという。

ブティジェッジ運輸長官は声明を発表し、「これは危機だ。この数字を単なる米国の日常の一部として受け入れることはできず、受け入れるべきでない」と述べた。

NHTSAは、昨年3月から今年6月までの行動調査を公表。スピードの出し過ぎやシートベルト不着用がなおコロナ禍前の水準を上回っていることが示唆されたと説明した。

NHTSAによると、今年第2・四半期の交通事故死者は前期比23.1%増え、過去最大の増加幅となった。前年同期の交通がコロナ禍で激減したことが一因。

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