(Graphs / PIXTA)

秋は意外と乾きます「秋燥」にご注意ください

日増しに深まる秋。秋を旬とする食物も、色よく日々熟しています。

だいぶ時季は過ぎてしまいましたが、秋の行事である中元は旧暦7月15日です。

中元は、日本では意味もない贈答品のやりとりという奇妙な風習になっていますが、中国ではこれを「鬼節」と呼び、「亡くなった遠い祖先が、現世に生きている子孫に会いに来る日」とされています。

鬼(き)とは亡者の霊魂を指しますが、自分の祖先の魂であれば怖がるべきものではなく、それなりの礼法にしたがって敬意を示さなければなりません。

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立冬は肺が弱まり腎が冷えやすい季節。今年は金気が不足し肺の働きが乱れやすいため、五臓の調和が重要です。白菜や豚肉を使った温かい料理で脾と腎を温め、気血の巡りを整えましょう。
秋冬は湿気と乾燥が重なり、脾胃と肺が弱りやすく便秘が増える季節。セロリは気の巡りを促し、エリンギは腸を潤し、牛肉は胃腸を温める食材。三つを組み合わせることで、気血が整い、自然な排便リズムが戻ります。
シソは胃腸を整え、体を温め、風邪や寒さから身を守る力を高めます。特に朝に食べると、体の陽気が自然に立ち上がり、秋冬の風邪予防に効果的。朝食に取り入れたい伝統の養生法です。
中医学の養生は、体を自然界のように調和させる「気候調整」の学問。五行の働きが乱れると病が生じ、整えば健康が戻る。季節と連動した「人体の気候」を理解することで、日々の食と生活に新たな視点が生まれます。