2021年2月3日、バンガロールのイェラハンカ空軍基地で開催された航空ショーに出席した、ビピン・ラワット国防参謀長(右)ラジナート・シン国防相(Photo by MANJUNATH KIRAN/AFP via Getty Images)

インド国防参謀長「中国は安全保障上の最大の脅威」 

インドのビピン・ラワット国防参謀長は11日、中国がインドの安全保障上の最大の脅威であると明言した。また、中国が両国国境間の「実行支配線」に沿って数万人の軍人を配置していると述べ、地域の緊張は長期化するとの見方を示した。ニューデリー・テレビジョン(NDTV)が報じた。

ラワット氏は、中国とインドの国境紛争を解決できない理由は、信頼関係の欠如と懸念の増大にあると述べた。先月、中印の両軍は国境問題をめぐり会合を開いたものの、主張が対立し、緊張の緩和に向けた道筋は見えていない。

中国とインドは、支配地域を分ける境界線として実効支配線を協定で定めている。昨年6月、インド北部ラダック地方にある中国との係争地域で中印両軍が衝突し、1975年以来、45年ぶりに死者が出た。これまで両軍の間には銃器を使用しないとの合意があったが、中国兵は有刺鉄線を巻いた金属バットや釘を埋め込んだこん棒でインド兵を攻撃した。この戦闘でインド軍は20人、中国軍は4人が死亡したとされる。

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