スーダンの首都ハルツームや近郊で17日、軍主導の統治に抗議する民主派のデモが行われた。写真は10月30日に行われたデモ、ハルツーム市内(2021年 ロイター/Mohamed Nureldin)

スーダン民主派デモで15人死亡、軍統治抗議に治安部隊が発砲

[ハルツーム 17日 ロイター] – スーダンの首都ハルツームや近郊で17日、軍主導の統治に抗議する民主派のデモが行われた。地元の医師団体によると、治安部隊が実弾を発砲して少なくとも15人が死亡、数十人が負傷した。10月25日の軍によるクーデター以降で最悪の犠牲者が出た。

デモは主要都市オムドゥルマンなどでも行われ、数千人が参加。民主的な政治体制に戻すよう訴え、クーデター指導者の裁判を求めた。

地元の医師団体によると、治安部隊は実弾を発砲し、銃撃で多数が負傷した。これに対してデモ参加者は大規模なバリケードを築いて道路を遮断したという。

スーダンでは先月、軍がクーデターを起こし、2019年の独裁政権の崩壊後に進めてきた民主化勢力との共同統治を終わらせ、権力を掌握した。さらに、軍トップのブルハン司令官は今月11日、自ら新たに設置した統治評議会の議長に就任した。

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