なぜ一部のフライドポテトは、健康的ではないのか?(シャッターストック)

「フライドポテトは体に悪いの?」作り方に、ひと工夫してみましょう

フライドポテトといえば、油脂が多くて糖度の高い「ジャンクフード」という言葉が思い浮かびます。発がん性や心臓病も、気になるところですね。

しかし実際には、作り方と食べ方にちょっと工夫をすれば、このサクサクした食感のおやつは、必ずしも「健康の大敵」というわけではありません。

なぜ一部のフライドポテトは、健康的ではないのですか?

ここでは主にレストラン、特にファーストフード店で販売されるフライドポテトを指します。外食産業は、フライドポテトを早く揚げてお客に提供するために、高温の油を使うことが多いからです。

店舗にもよりますが、コスト削減のため安価な油を使うだけでなく、同じ油を繰り返し使用する傾向にあります。油の温度が高すぎたり、同じ油で頻繁に揚げたりすると、油のなかに一定量のトランス脂肪酸が発生します。

この物質が体内に蓄積すると、以下のような健康上のリスクが生じます。

1、 血栓症のリスクが高まる
トランス脂肪酸は体内にとどまる時間が一般的な脂肪酸よりもはるかに長いため、血液の粘度を高め、血栓ができやすくなります。血管壁が弱い高齢者にとって、血栓は特に危険な因子となります。

2、 子供の発育を妨げる
トランス脂肪酸は、青年では中枢神経系の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。また、トランス脂肪酸は母体から胎児に、あるいは母乳を介して乳児に供給される可能性があります。その場合、胎児や乳児が受けるリスクは、直接食品を食べる成人よりも高くなります。

3、 男性機能に不利が生じる
トランス脂肪酸は男性ホルモンの分泌を減少させ、男性の生殖機能を低下させます。

4、 記憶力を弱める
青少年期にトランス脂肪酸を含む食物を頻繁に摂取すると、記憶力低下のリスクが高くなります。

5、 肥満を招く
トランス脂肪酸は消化しにくく、腸内にたまりやすいため、肥満の原因となります。その肥満増進作用は、普通の脂肪の何倍もあります。

6、心臓疾患のリスクを高める

 

「ジャガイモは悪くありません!」

フライドポテトが体に悪い」とは、高温で揚げるプロセスが健康的でないという意味であり、ジャガイモそのものが大きなリスクをもたらすわけではありません。
むしろジャガイモには、良質のデンプンが豊富に含まれており、子供に必要なエネルギーを得ることができます。ビタミンB、カリウム、鉄、リンマグネシウム亜鉛などの栄養素も豊富です。

フライドポテトも、リスクを回避するよう工夫して作り、適量を食べるならば問題はないはずです。そもそも、ジャガイモは無害であるだけでなく、骨の健康を助け、児童の成長にも役立つ野菜です。ここは、ご家庭での調理法を工夫しましょう。

それでは、健康的でおいしいフライドポテトを作るには、どうすれば良いでしょうか。

第1に、油の温度をコントロールすることです。

一般的に、食用の植物油を220度以上まで加熱すると、トランス脂肪酸が多く産生されます。しかし、私たちのフライドポテトには、こんなに高い油温は必要ではありません。

おいしいフライドポテトの特徴は「外はカリカリ。中は柔らかい」。ジャガイモの表面は、熱い油に触れた瞬間に固くなります。そこで、余分な油が染み込むのを防ぎながら、ポテト内部の水蒸気で本体を蒸すのです。

低温の油でこの目標を達成するには、以下のように、ポテトを事前に処理する必要があります。

1、切ったジャガイモを冷水に浸し、余分なデンプンを取る
2、沸騰したお湯に塩小さじ1を入れ、切ったポテトを入れ、半生に茹でる(約2分)
3、キッチンペーパーで、ポテト表面の水分をふき取る
4、ポテトにコーンスターチを薄くまぶす
5、180度の油でポテトを薄い黄色に揚げ(1度目)取り出す
6、油温を200度まで上げて、ポテトが黄金色になるまで、カリっと揚げる(2度目)

「体に良い天然油」で揚げましょう
 

第2に、揚げ油には「天然の植物油」を選択することです。

「不飽和脂肪」の天然植物油を使用します。この種類の脂肪は(適量を摂取するという前提で)脳の健康に有益であり、体内の炎症を消し、心臓病などを予防することができます。ヒマワリ油、米ぬか油、ゴマ油、大豆油などは天然の植物油であり、「健康的な油」と言えます。

避けるべきは、水素化(水素添加)した脂肪を含むクリーム状の油です。例えば、ショートニングパーム油、マーガリンなどは多量に摂取するべきではない油脂です。

また、いずれの油も1~2回揚げものに使用したら、きちんと処理して、繰り返し使わないことをお勧めします。

第3に、毎日の食事を合理的にコーディネートすることです。

フライドポテトを食べる時は、塩を加えすぎないだけでなく、新鮮な野菜を少し添えたほうがいいでしょう。例えば、トマトやキュウリ、ニンジンのサラダなどを一緒に食べると、体内の余分な脂肪を排出し、油の溜まりを防ぐのに役立ちます。

フライドポテトにソースを付ける場合は、マヨネーズではなくケチャップをお薦めします。マヨネーズ自体に脂肪が多く含まれているからです。もちろん、他のカロリーの高いソースも、できれば控えましょう。

最後に、フライドポテトはとても美味しいですが、欲張って多く食べてはいけません。

上記のような健康的な方法で作られたフライドポテトでも、かなり高カロリーなので、毎日食べるには向いていないからです。

毎日の食事は、食べる量を減らし過ぎても、多く食べ過ぎても、あなたの体を壊します。

(翻訳編集・鳥飼聡)