11月23日、韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(写真)が、ソウル市の自宅で死去した。90歳だった。1997年12月撮影(2021年 ロイター/Paul Barker)

韓国の全斗煥元大統領が死去、90歳 クーデター後軍独裁体制

[ソウル 23日 ロイター] – 韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が23日、ソウル市の自宅で死去した。90歳だった。元報道官が明らかにした。

軍人出身の全氏は1979年にクーデターを起こして実権を掌握し、80年に光州で活発化した民主化運動を、軍を投入して弾圧した。その後、大統領に就任、8年間の軍事独裁体制は政治的弾圧とともに経済の繁栄ももたらした。

退任後は、クーデターへの関与で、先月に死去した盧泰愚(ノ・テウ)元大統領とともに有罪判決を受けた。また、光州事件を首謀した罪で死刑判決を言い渡されたが、減刑された後に1997年に特赦で釈放されていた。

元報道官によると、全氏には多発性骨髄腫の持病があった。近年は健康状態が悪化していた。

関連記事
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの創業者で元最高経営責任者(CEO)の趙長鹏被告(47)に対し、米検察当局は23日、マネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮3年の実刑判決を求刑した。赵被告は昨年11月、反マネロン法違反の罪状を認めており、30日にワシントン州シアトルの連邦地裁で量刑が言い渡される。
全世界の若者から絶大な人気を博しているショートビデオ共有アプリTikTok。しかしアメリカでは最近、バイデン大統領がTikTokに関する新法に署名した。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。