11月23日、オーストラリア気象局(BOM)は太平洋で2年連続でラニーニャ現象が発達していると認定した。写真は3月、川の氾濫で浸水いた豪ワイズマンズフェリー(2021年 ロイター/Loren Elliott)

太平洋で2年連続ラニーニャ現象=オーストラリア気象局

[シドニー 23日 ロイター] – オーストラリア気象局(BOM)は23日、太平洋で2年連続でラニーニャ現象が発達していると認定した。その結果、同国の中、北、東部で降水量が平年を上回る可能性があるとしている。

通常、ラニーニャ現象が発生すると、太平洋赤道域では降水量や熱帯低気圧発生回数の増加、気温の低下を伴う。

一方、オーストラリアでは小麦の収穫が増える可能性がある。9月には、良好な気象条件を背景に今シーズンの小麦生産見通しが17%上方修正され、過去最高に近い水準になるとの見方が示された。

BOMのアンドリュー・ワトキンス氏は「ラニーニャ現象が連続することは珍しくない。これまでの事例ではほぼ半分のケースで2年連続となっている」と語った。

ニューサウスウェールズ大学気候変動調査センターのマシュー・イングランド教授は「オーストラリア東部の州では今夏、ラニーニャ現象により森林火災や猛暑のリスクが低減するだろう。一方で、豪雨や熱帯低気圧が発生する可能性は高くなるだろう」と話した。

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