ドイツ政府28日、バルト海を経由してロシア産天然ガスをドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」について、米国と引き続き連携して合意事項の履行に取り組んでいると説明した。写真は、ノルドストリーム2事業のロゴ。2020年2月26日にロシア・チェラビンスクで撮影。(2021年 ロイター/FILMaxim Shemetov)

パイプラインの合意履行で米と連携継続=独政府

[ベルリン 28日 ロイター] – ドイツ政府28日、バルト海を経由してロシア産天然ガスをドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」について、米国と引き続き連携して合意事項の履行に取り組んでいると説明した。

バイデン米政権は7月にノルドストリーム2運営企業への制裁を猶予し、ドイツと合意事項を取り交わした。ただ、米国は先週、ノルドストリーム2計画に関与したとして、ロシア関連企業トランスアドリアと同社の船舶を制裁対象に指定したと発表した。

アクシオスは、ドイツが米議員に対し、米国の信頼を傷つけ、最終的には欧米の団結を損なうとして同パイプラインへの制裁を控えるよう求めていたと報じた。この報道に関するロイターの質問に対して「われわれは、基本的に同盟国間の制裁は受け入れない」と回答した。

▶ 続きを読む
関連記事
人種間の公平性を重視し、停学処分を避けて対話を促す「修復的司法」。しかし米国の学校現場では、処罰の欠如がいじめや暴力の温床となり、秩序が崩壊している。トランプ政権が是正に動く、規律政策の光と影を追う
米政府責任説明局(GAO)の報告書により、バイデン政権下の「特例入国許可(パロール)」制度で数千件の不正が判明。審査の甘さが露呈した。トランプ政権は取り締まりを強化中
トランプ大統領は、高度人材向けの新ビザ「ゴールドカード」の売上が約2,000億円に達したと発表した。100万ドルで居住権を販売し、収益を国家債務返済に充てる。高学歴層の確保と不法移民抑制を狙う
米沿岸警備隊は、ベネズエラから出港した石油タンカーを拿捕した。トランプ大統領による同国への「完全封鎖」宣言後、2隻目の押収となる
米軍は12月19日、米兵ら殺害への報復としてシリアのISIS拠点を空爆。トランプ大統領指揮のもと、精密誘導弾などを用いた大規模作戦を展開した。ヘグセス国防長官は「復讐の宣言」とし、断固たる姿勢を強調した