米通商代表部(USTR)のタイ代表(写真)は、前政権が開始した英国との自由貿易協定(FTA)交渉は停滞しているものの、両国が非市場経済の問題や新型コロナウイルス流行などに「非常に緊密に」連携を続けているとの認識を示した。ジュネーブで10月撮影(2021年 ロイター/DENIS BALIBOUSE)

米英、通商問題で緊密に連携=USTR代表

[ワシントン 9日 ロイター] – 米通商代表部(USTR)のタイ代表は、前政権が開始した英国との自由貿易協定(FTA)交渉は停滞しているものの、両国が非市場経済の問題や新型コロナウイルス流行などに「非常に緊密に」連携を続けているとの認識を示した。

米商工会議所主催のイベントで述べた。供給網を巡る共同作業や強制労働の禁止などで「今年は多くのことを成し遂げた」とし「今後もこうした関係を続けていく」と発言した。

タイ代表とレモンド米商務長官は今週、トレビリアン英国際貿易相と会談。トレビリアン氏は米国に対し鉄鋼・アルミニウム関税の撤廃で進展がなければ報復措置を講じる可能性を示唆している。

米国は10月、欧州連合(EU)からの鉄鋼・アルミ輸入の一部について関税をかけないことで合意した。このため、EU製品の関税一部免除が始まる来年1月1日から、英企業は不利な立場に置かれることになる。

タイ代表は、EUを離脱した英国との関係の再調整を現在も進めているが、両国は価値観、制度、言語を共有していると述べた。

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