三千年の歴史を越えて「人はなぜ、お酢を摂るのか」
今回は「お酢」のお話です。
現代中国語に「吃醋(喫醋)」という言葉があります。字義だけを見ると「酢を食する」なのですが、中国語のなかでは「嫉妬する。やきもちを焼く」の意味で使われることがほとんどです。
北宋の文人で陳慥(ちんぞう)という人がいました。この陳慥の妻である柳氏は、とんでもなく嫉妬深い女性でした。客好きの夫が友人を自宅に招いたとき、歓待のため宴席に芸妓を呼んだりすると、壁を叩いて大声をあげたそうです。
あまりの恐ろしさに客は逃げ帰ったといいますから、その狂乱ぶりは相当なものだったようです。陳慥の親友であった蘇軾(蘇東坡)が、この奥さんに対する陳慥の恐妻ぶりを、ユーモアを交えて詩文に入れた語句から、妻を怖がる意味の成語「河東獅吼(かとうしこう)」が生まれました。
関連記事
近年は現代医学でも、腸内環境と皮膚の健康をつなぐ「腸皮膚軸」に注目が集まっています。シミを表面だけでなく、内側から見直す視点を紹介します
白露の頃は、冷たい食事だけで済ませないことが大切。おにぎり、味噌汁、オクラ小鉢で整えるコンビニ養生です
「病は口より入る」という言葉から、食と身体の向き合い方、そして他者への敬意や生き方の知恵を紐解くエッセイ。脾胃(ひい)をいたわる食のあり方を通じて、欲望と節制のバランスや真の豊かさを見つめ直します
疲れやすさ、髪や肌の変化、回復力の低下。中医学の「精」という視点から、健康長寿を支える体の備蓄を守る方法を考えます。
喉の乾きや午後の疲れが気になる白露に。さんま、里芋、豆乳、梨で、秋の乾燥に備えるコンビニ薬膳ランチ