2019年7月16日、法輪功学習者はワシントンD.C.で反迫害パレードを行った(大紀元)

米議会委員会、法輪功への弾圧止めるよう呼びかける 「五輪囚人」プロジェクトで

中国問題に関する米連邦議会・行政府委員会CECC)は27日、SNS上で中国共産党政権に拘束された市民を紹介するプロジェクト「オリンピック囚人(#OlympicPrisoner)」で法輪功学習者・鄧翠萍さんを取り上げた。

「法輪功学習者の鄧翠萍さんは、法輪功の資料を配布した罪で6年の懲役を言い渡された」。 CECCは、鄧さんの写真とともにツイートした。

雲南省の小学校教師である鄧さんは、1997年から法輪功を修煉している。 法輪功は「真・善・忍」に基づく佛家の修煉法で、5式の動作から構成されている。 その高い病気治療の効果から1990年代に中国でブームを巻き起こした。

1999年、法輪功の人気を恐れた中国共産党は弾圧を開始した。 鄧さんはこの20数年来、複数回にわたり拘束され、現在は雲南省の第二女子刑務所に不法に収容されている。

鄧さんの娘は米フロリダ州に在住している。 8月30日、米国のルビオ上院議員は、ブリンケン国務長官に書簡を送り、国務省に鄧翠萍さんの救出を要請した。 国務省は、鄧さんの家族の代理として中国共産党との交渉を検討すると返事した。

CECCは投稿で、中国共産党に法輪功への迫害をやめるよう呼びかけた。「(CECCの)委員長らは、20年以上にわたる法輪功学習者への拷問や恣意的な拘束など恐ろしい虐待をやめるよう呼びかける」

中国共産党による法輪功への迫害は現在も続いている。 法輪功の情報サイト明慧網によると、今年1月から10月までに、少くとも101人の学習者が迫害によって死亡したことが確認された。11月13日、遼寧省の法輪功学習者の李振東さんは、瀋陽の東陵刑務所で迫害され死亡した。 同11月、武漢女子刑務所に収容された胡漢姣さんは入所して13日目に死亡した。

CECCは、深刻な人権弾圧を行う中国共産党による五輪の開催に抗議し、12月2日に「オリンピック囚人(#OlympicPrisoner)」プロジェクトを立ち上げ、北京冬季オリンピック開幕まで毎日、中国共産党に投獄されている良心の囚人をツイッターで紹介している。

これまでに、2020年に武漢入りして感染状況を伝えた市民ジャーナリストの張展さん、六四天安門事件などの人権弾圧を記録するウェブサイト「六四天網」を開設した黄琦さん、香港メディア「蘋果日報」の創始者ジミー・ライさんなどを取り上げた。

(翻訳編集・李沐恩)

 

 

 

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