インド人男性が廃品で四輪車を製作、金持ちが新車と交換

インドの男性は、息子の願いを叶えるために、廃品から動く四輪車を作った。この革新的な車は、交通違反で走行不能になる可能性があるが、ある富豪が、他の人々に感銘を与えることができるように、彼の作品を披露し、新しい車と交換してくれるというのだ。

インドの大手自動車メーカー、マヒンドラグループの会長であるアナンド・マヒンドラ氏は、昔から才能ある人材を発掘し、そのアイデアを共有することを好んできた。さらに、その才能に報いるために、奨励金まで与える。

最近、マヒンドラ氏がある人の自作の車を紹介し、使っている人の動画をツイートしていた。その車はどうやら規定を満たしていないようだが、この人の創意工夫と能力に感服したとツイートしている。

映像では、男性が足でペダルレバーを踏んで発進し、他の4人を乗せてゆっくりと前進している。一般的な四輪バイクとも違い、彼の車はハンドルで操作する。

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インドテレビ局タイムズ・ナウ(Times Now)によると、66歳の男性、ダッタトラヤ・ロハール氏はマハラシュトラ州に住んでいる。息子の願いを叶えるために、廃材や資材を使って小さな乗り物を作ったのだ。

ロハール氏は、スターターユニットにわずか6万インドルピー(800ドル)を投資しただけだった。自転車かバイクから取ってきたようなペダルレバーを使っていた。

マヒンドラ氏はその後、ロハール氏の自作車が公道で利用できないかもしれないとツイートし、新しい車と交換して、ロハール氏の自作車を展示品として使用したいと申し出た。

マヒンドラ氏は「地元当局は遅かれ早かれ、この車の運転は規則に反するとして、彼の行き来を禁止するだろう。個人的に多目的車「ボレロ」を提供することにしている」とツイートしている。

彼はまた、ロハール氏のアイデアをマヒンドラグループの研究センターに展示して、グループの従業員に刺激を与えることができると述べた。「スマートで機知に富んだ」発明とは、より少ない資源でより多くのものを作ることを意味するからだ。

(翻訳・里見雨禾)