中国の人権侵害をめぐって2022年の北京冬季五輪をボイコットするよう豪政府に求める活動家たち。2021年6月撮影(Photo by WILLIAM WEST/AFP via Getty Images)

イスラム指導者組織、教徒の北京五輪参加・出席を禁止 人権侵害めぐり

イスラム教の信仰指導者で構成される非政府組織グローバル・イマームズ・カウンシル(GIC)は12月30日、中国共産党政権による中国新疆ウイグル自治区での人権侵害をめぐり、2022年北京冬季五輪へのイスラム教徒の参加・出席を禁止した。

GIC会長のイマーム・ブダイリ氏は声明の中で、北京冬季五輪は「ウイグル人の集団虐殺と民族浄化に責任のある専制的で抑圧的な政権の利益に直結する」と懸念を表明し、イスラム教徒の参加を禁じると述べた。

「我々は、抑圧されているウイグルのイスラム教徒を支持し、団結している。中国当局は、弾圧、拷問、独裁によって、中国のイスラム教徒の基本的な人権と権利を侵害し続けている」と人道に対する罪を犯している中国共産党と批判した。

▶ 続きを読む
関連記事
黒タク急増で10時間走っても赤字? 中国・東北でタクシーが一斉スト。追い詰められた運転手たちの町で何が起きているのか
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。