1月11日、ドイツのパイプライン管理会社ガスケードのデータによると、ロシア産天然ガスを欧州に輸出するパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」の流れが東向きに「逆流」している。写真はミンスク近郊のガス関連施設で2006年12月撮影(2022年 ロイター/Vasily Fedosenko)

ロシア産ガスの欧州輸送、22日連続で逆流

[モスクワ 11日 ロイター] – ドイツのパイプライン管理会社ガスケードのデータによると、ロシア産天然ガスを欧州に輸出するパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」の流れが11日も東向きに「逆流」している。

同パイプラインは12月21日以降ドイツからポーランドに向けて流れており、逆流は22日連続。欧州のガス価格を上昇させる圧力となっている。

ドイツとポーランドの国境沿いのムルナウにある計測地点で、11日もガスが東向きに流れ、流量は約700万キロワット時だった。12日未明までこの流量が続く見込み。

ガスの流れがいつドイツ方面へ転換するかは不明だが、ロシアのガスプロム関係者は月内のどこかの時点と予想した。

ロシア産ガスを欧州へ送るもう一つの主要ルートであるウクライナからスロバキアへのガス供給は1日当たり28万9033メガワット時だった。

スロバキアのパイプライン運営会社ユーストリームのデータによると、これは先週末からの供給量とほぼ同じ。ただ12月の最初の3週間(90万メガワット超)を下回っている。

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