中国国内の研究機関で実験を行う研究者。参考写真(WANG ZHAO/AFP via Getty Images)

中国の「地下論文工場」、科学研究活動より「儲かる」=中国メディア

中国政府系メディア「新華視点」の記者はこのほど、研究者に扮して、学術論文を大量生産する「地下論文工場」に接触し、その実態を明かした。

「新華視点」11日付によると、地下論文工場が横行しているのは「高度な専門知識を必要とする学術界では、昇進を希望する研究者は、一定数の学術論文の発表を求められる」からだという。論文工場は、論文の作成だけでなく、専門誌への投稿や発表も代行するという。

新華視点の記者は、専門医と称して複数の論文工場に接触し、国際学術誌に掲載されるSCI(科学技術分野の論文データベースの1つ)の論文を依頼した。記者は各業者に前金を支払い、基本的な研究情報を提供した。うち1社は、記者に対してすでに作成された英語論文を薦めた。作成と投稿を含めて、料金は3万7500元(約68万円)。

▶ 続きを読む
関連記事
EUの情報機関は、中国がロシア軍兵士数百人を国内で訓練し、一部がウクライナ侵攻の前線に投入されたと確認した。ドローンや電子戦などが含まれ、EUは15日の外相会議で議題とする見通し
中国で成人による玩具購入が急増し、「自分を喜ばせる消費」が注目されている。若年層を中心に感情的満足感や懐かしさを求める動きが広がり、景気減速や将来不安が背景にあると指摘される。市場規模も拡大し、商品は高付加価値化している
米政府による最先端AI「Claude」の外国人アクセス即時停止。これは物理的制限ではなく、ソフトウェア利用権を遮断した史上初の暴挙なのか? 米国が恐れた超高速サイバー能力の現実と、台頭する中国モデルの逆説
宇宙、AI、市場制度が絡み合う米中覇権レースの最前線を、SpaceXの史上最大IPOと日本の通信・インフラ安保の死角から読み解く。今後5年の地政学リスクと、日本が生き残るための要諦を提示する特別レポート
かつては箱買いされるほど人気だった中国の定番飲料「冰紅茶(康師傅のアイスティー)」が売れなくなった?