長寿と美容への新たなアプローチ「体温を1度上げましょう」

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人は、冬になると体温が下がりやすくなります。
外見からしても、背を丸めて歩く寒い日には、人の活力が落ち、病気になりやすい状態になっていることが分かります。

体温の低下は「病気の前ぶれ」

日本人の場合、50年前と比べて平均0.7度も体温が下がっているそうです。

「百病は寒から生まれる」と言います。体の温度が下がると基礎代謝力も低下するため、肥満免疫力の低下を招き、癌などの病気も発症しやすくなります。

なぜ体温が低いと体に良くないのでしょうか。
体が冷えることは、血液の温度が下がるのと同じです。血液の温度が下がると、血液の循環にも変化が生じて、体のどこかに血が停滞する鬱血にもつながります。

血液の主な役割は、酸素や栄養を運搬し、また老廃物を排出することですから、血液の流れが悪くなれば、体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

これらの悪影響には、少なくとも次の4つが含まれます。

1、体に活力がなくなる
体温が下がって血行が悪くなると、体の隅々に必要な栄養が運ばれず、老廃物が排出されないため活力が失われます。

2、肌色が悪くなる
体内の老廃物が排出されないと、それ自体が血行不良のもう1つの原因になります。

老廃物の蓄積は、血管が細くなるのと同じです。血液が栄養分を運べないばかりか、シミやクマができやすくなり、肌の色が悪く、にきびが治りにくくなります。

3、憂鬱な気分になる
冷え症になると、気分が悪くなり、憂鬱になることがあります。これは脳のセロトニンの分泌と関係があります。

セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、気持ちをリラックスさせ、精神を安定させる働きがあります。

セロトニンの95%は腸内で産生されますが、腸で作られたセロトニンは直接脳には届かず、血液がトリプトファンと呼ばれるアミノ酸を脳に運ぶことで、次に脳がセロトニン(脳内セロトニン)を産生するのです。

このとき、血行が悪く、トリプトファンをうまく運べない場合は、脳のセロトニン分泌が減少し、人は憂鬱な気分になります。

冷え性の人は、普段から気分が悪くなりがちです。(Shutterstock)

4、免疫力の低下、寿命への影響
血液は、体を温める熱を運ぶ役割も担っています。
そのため、血行が悪いところは冷たく感じます。体温が下がると血液循環が悪くなるため、さらに体が冷える悪循環に陥るのです。

こうした体温の低下は、人が本来もっている免疫力の低下を招きます。そうすると、癌になるリスクが高まり、寿命にも影響を与える心配が出てきます。

「体温を1度上げる」ユニークな方法

では、どうやって「体温を1度上げる」のでしょうか。
以下に挙げる4つのユニークな方法をぜひお試しください。

1、その場で跳ぶ
体温を上げるには、まず基礎代謝を上げることです。体温を上昇させる最も簡単な運動は、その場でぴょんぴょん跳ぶことです。

下半身の筋肉を動かすだけでなく、ふくらはぎの血行を良くします。これがポンプのように働いて血行を促進し、体温を高めます。まずは毎日、朝食前に10回跳ねてみてください。

2、とろみのある温かいスープを飲む
冬に鍋料理を食べると、短時間で体の温度が上がると言われています。

特に熱い鍋のスープを何口か飲むと効果的です。さらに片栗粉で汁にとろみをつけると、単にスープを飲むよりも保温性が高く、体を芯から温めてくれます。

温かいスープに片栗粉でとろみをつけると、単にスープを飲むことよりも保温性が高くなります。(Shutterstock)

3、ダウンジャケットを正しく着る
寒い日にダウンジャケットを着る場合、正しい着方をするべきです。

ダウンは体温で羽毛を膨らませ、暖気の層を作ります。ところが、ダウンジャケットの下に厚い服を着こむと、空気をふくむ保温層が薄くなって、十分な保温ができません。

つまり、ダウンジャケットの中の服は、条件に応じて薄めに着たほうが暖かくなるのです。

4、お腹や首を温める
冬に体を温めるには、血行が活発な部分をさらに温める方法も有効です。

湯たんぽや使い捨てカイロを用意して、まずは胃のあるお腹、それから首筋も温めましょう。動脈が通っていて、筋肉が多い太ももは、お風呂やコタツに入れて温めるのがベストです。

胃は代謝と免疫の中心です。胃が冷えると多くの病気を招きますので、胃部を温かく保つことは健康維持の基本です。

(文・蔡雅/翻訳編集・鳥飼聡)