「神々の舞の美しさ」とは? 神韻鑑賞体験記 

1月26日の夜、妻と一緒にサウスダコタ州スーフォールズのワシントン芸術科学館で行われた神韻公演を鑑賞した。2時間の公演を通して、出演者の優雅さと技術力、そして公演全体の芸術性に圧倒された。

2022年1月26日、サウスダコタ州スーフォールズのワシントン芸術科学館のメアリーW・ソマーボルド・ホールで神韻公演を鑑賞するクヴルク夫妻(Sally Sun/The Epoch Times)

最初は、どんな公演になるのか、漠然としたイメージしかなかった。しかし、実際に公演を観てみると、目の前で広がるのは、振付、音楽、視覚効果、色鮮やかな中国の民族衣装、そして美しい舞踊や素晴らしいタンブリングなど、すべてが完璧に調和し、物語を紡いでいたのだ。

神韻公演は「神々の舞の美しさ」と表現されるように、まさにその名の通りだった。

ダンサーたち

若いダンサーは男女半々で50人ほどいた。みんなハンサムで、しなやかで、優美で、運動神経抜群だった!彼らは皆、日々の練習の成果として、優れた身体能力、表現力、技術力を持っている。

プログラムは約20の演目で構成され、その多くは舞踊で表現されている。特にジャンプ、フリップ、スピン、そして前転、後転などのタンブリング技は、その動きの精確さと完成度の高さには息をのむほどだった。

ある舞踊では、女性ダンサーがユニークなポーズを披露した。片足で立ち、もう片方の足を空に向け、体の上から下まで一直線になるようにしていた。すべての動きが完璧で、一点のブレもミスもなかった。その動きの優雅さ、体のしなやかさには驚かされた。

また、ダンサーは体の動きで、個人の感情や物語を見事に表現し、何が起こっているのかが分かりやすかった。

衣装

多くの演目で、ダンサーたちは独特で色鮮やかな衣装に身を包んでいた。中国の王朝、地域、民族、時代などにちなんだものがあり、ひらひらした衣装がダンサーの優雅な動きを際立たせていた。色や模様、ヘッドドレスも、それぞれの舞踊にぴったり合うようにデザインされている。

例えば「Plum Blossom in Spring(仮邦訳:春に咲き誇る梅花)」という演目では、ピンクの衣装を着たダンサーが花のような扇子を手に持ち、踊りの途中で4〜6人(またはそれ以上)のダンサーが同時に扇子を開き、大輪の花のような視覚効果を生み出している。同時に、音楽と調和し、実に魅力的である。

音楽

専属オーケストラは、ヴァイオリン、チェロ、ファゴット、フレンチホルン、パーカッション、フルート、クラリネット、中国楽器(銅鑼、琵琶、二胡)などのバランスのとれた楽器編成で、約30名の音楽家で構成されている。神韻オーケストラ(神韻交響楽団とも呼ばれる)は、東西の古典楽器を融合させ、独自の音楽を生み出すパイオニア的存在である。

私は若い頃、オーケストラで演奏していたので、この部分に特に感銘を受けた。彼らの演奏は非の打ち所がなく、完璧にパフォーマンスに溶け込んでおり、演目の展開に合わせてテンポ、音量、楽器を自然に変化させ、ダンサーの感情を際立たせていた。曲はすべて神韻のオリジナルで、舞台上のダンサーの動きとぴったりと合っていた。

視覚効果

いろいろな意味で、これが神韻公演の醍醐味かもしれない。舞台奥には大きなバックスクリーンがあり、そこには演目の筋書きによって様々な映像が映し出される。例えば、中国の古代と現代の都市、ダイナミックな山や川、そして天上界まで。

物語の展開に合わせて、登場人物が画面の中を歩いたり、飛んだり、跳ねたりする。ゆらゆらと立ち上る煙や、流れる小川などが見える…。 画面が水の波紋のようにうねることで、夢の中や新しいシーンへの移り変わりも演出していた。

ステージの奥、バックスクリーンのすぐ手前には、ステージを横切る高さ1メートル近いひな段がある。上演中、ダンサーはひな段からバックスクリーンに向かってダイブすることで、バックスクリーンの映像に「入り込む」ことができる。また、バックスクリーンからダンサーがステージに戻ってくることもある。ダイナミックなバックスクリーンとステージをシームレスに行き来するダンサーの姿には、驚かされるばかりだった。

振付

公演では、全部で17の舞踊演目が披露された。各演目は、ユニークなストーリーを伝えるために入念に振り付けられている。ダンサーの優雅な動きと、渦を巻くような色とりどりの衣装が相まって、目を楽しませてくれた。

オーケストラの音楽は、それぞれのダンスシーンにぴったりと合い、音楽の移り変わりやクレッシェンドがダンサーの動きとよく調和していた。演じた物語は、中国の歴史物語(『西遊記』の孫悟空)から現代の物語(信仰を理由に16歳の誕生日に中国共産党に殺害された法輪功学習者の話)まで、多岐にわたる。

独唱と二胡独奏

中国出身のテノール歌手グー・ユンは、「Fail Ye Not(仮邦訳:失敗しないように)」という曲(ピアノ伴奏)を中国語で歌った。バックスクリーンには歌詞の英訳が流れていた。歌声が素晴らしいだけでなく、深いメッセージが込められていた。

もう一つは、二胡独奏(ピアノ伴奏)。なんと豊かな音色だろう。たった2本の弦で、こんなにも美しい音楽を奏でる楽器があるのかと驚いた。

司会者

各演目の前には、男女二人の司会者(MC)による紹介と解説が行われた。西洋人の男性司会者は主に英語で演目を紹介し、中国人の女性司会者は軽快な中国語で演目を紹介した。二人の連携は非常に良く、各演目を丁度良く紹介してくれた。

彼らによると、中国人は古くから「天地人合一」の思想を尊んできたが、1949年に無神論の中国共産党が政権を取り、中国の伝統文化をすべて破壊してしまった。現在、ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は、「中国5千年の伝統文化を甦らせる」ことを使命とし、毎年演目を一新して世界中で公演を行っている。神韻は中国共産党から中国での公演を禁止されている。

おわりに

なんという素晴らしいパーフォマンスだろう!忘れられない体験になった。運良く2列目に座れたので、ダンサーの顔や表情を間近に見ることができた。

もし、神韻があなたの街にやってきたら、ぜひお見逃しなく!

執筆者プロフィール

ステュー・クヴルク(Stu Cvrk)

米海軍で30年間、現役および予備役としてさまざまな任務に就き、中東と西太平洋で豊富な作戦経験を積んだ後、大佐として退役した。海洋学者、システムアナリストとしての教育や経験を経て、米国海軍兵学校を卒業し、古典的なリベラル教育を受け、それが彼の政治評論の重要な基盤となっている。

オリジナル記事:英文大紀元「A Jaw-Dropping Shen Yun Performance
‘The beauty of divine beings dancing’

(翻訳編集・王君宜)