中国長江デルタなど、中古住宅が「白菜並み」の安さ 専門家「バブルが弾ける最中」
中国長江デルタ地域と珠江デルタ地域の中小都市では、中古住宅価格が下落している。専門家は、中国住宅市場はバブルが弾けている最中にあるとの見解を示した。
財政難に陥っている中国東北部の黒龍江省鶴崗市では、面積55平方メートルの中古住宅は3万元(約55万円)余りで購入できると報道された。中国メディアは、「白菜を買うように(超安価で)、鶴崗市の中古住宅が買える」と表現した。同市は2012年、中国当局に「資源枯渇都市」と指定され、昨年12月に「財政再建」計画を発表した。事実上の財政破たんとみられる。
北京師範大学不動産研究センターの董藩・主任は14日、米ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、鶴崗市の中古住宅価格は引き続き下落するとの見方を示した。同氏は「鶴崗市は人口流出が深刻で、多くの産業が衰退した。中国当局には東北部の経済を振興する能力はないので、これらの都市は以前のような繁栄を取り戻せなくなっている」と述べた。
関連記事
警察イベントが開催される中、女性警察官のバイクが観客の幼児をはねる事故。
倒れた子どもを無視してバイクの傷を確認する映像に、中国SNSが騒然。
中国系カナダ人俳優クリス・ウー(呉亦凡)「獄中死去」の噂が拡散。
于朦朧事件で騒然とする中国では、当局による「世論そらし」を疑う声が強まっている。
いま中国で何が起きているのか。
中国の「ブラックフライデー」こと「ダブル11」で苦情が殺到。値上げしてから割引、使えないクーポン、返金拒否。安く見せかける商法に、消費者の信頼が崩れつつある。
裁判所による清算手続きが完了し、上海半導体器件研究所の法人資格がまもなく抹消される。業界関係者は、同研究所の終結は単なる個別事例ではなく、中国における半導体研究体制の全面的な縮小が続いていることを示すと指摘。
まだ11月なのに帰省ラッシュ? 中国では出稼ぎ労働者が3か月も早く故郷に戻り始めた。
工場閉鎖、給料未払い、仕事消滅──「働くだけ無駄だ」と語る人々の背に、経済の寒波が迫る。