漢方医学から見た 部屋が片付かない意外な理由
「雑然」という意味は、見苦しい、手入れがされていない、散らかっている、乱れている、という意味ですが、物が乱雑に置かれている場所に入ると、不安や極度の焦りを感じることがあります。
現代の大量消費社会における消費者として、より多くの物を持つことを果てしなく追求する中で、この「雑然」とした状態が大きな問題になっているようです。これは「溜め込み障害」と呼ばれる心理的な問題にもなっています。
人が物をため込む理由はさまざまです。地下室にレコードやキャンペーンのバッジや過去のコンサートの半券など、楽しかった思い出を捨てられず、それらをため込んでいるのかもしれません。もう一つの理由は、古いラジオのスイッチ、錆びたネジなど、いつか必要になるかもしれないと思い、ため込んでいるのでしょう。
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秋の土用は、冷えと湿気が重なり、胃腸や肺が疲れやすい時期。鮭や鯖、味噌、生姜など、体を内から温める食材で季節の変化に備えましょう。
「思は脾を傷む」と古典にあるように、考えすぎは胃腸の不調につながります。脾を養う食材や四神湯で、体の“中央の台所”を整えましょう。
秋は「肺」をいたわる季節。舞茸は肺を潤し、腎を支える力を持つ食材。鶏肉や銀杏、海老とともに蒸せば、体の芯まで温まる秋の養生一碗に。
かぼちゃは脾を補い、栗は腎を養う――寒露の時季に食すことで体の根本が整えられ、冬への備えが自然と整う。古来の養生を現代栄養学が裏付けています。
鯛の赤は「火」、栗の甘みは「土」を補い、陰陽が交わる秋分の時季に不足しがちな心と腎のバランスを整えます。炊き込みご飯は気を養い、心を穏やかに導く一碗です。