アテネアカデミーの前に建つ哲学者ソクラテス像(yuzu / PIXTA)

ソクラテスが弟子に伝えた人生を最高に生きる秘訣

ソクラテスの弟子たちはかつて人生の真諦についてソクラテスに尋ねたことがあります。するとソクラテスは弟子たちを果樹園まで連れて行き、「皆それぞれ、果樹の列に沿って終点まで歩き、途中で自分が最も大きいと思う果物を1個だけ取るのだ。後戻りをしてはいけない。選ぶチャンスも1度だけだ」と弟子たちに伝えました。

弟子たちはソクラテスに言われた通りに出発し、それぞれ真剣な表情で選びました。

弟子たちが終点に着いたとき、ソクラテスはすでにそこで待機しており、「皆、それぞれ気に入った果物を取れたかな?」と聞くと、1人の弟子が、「先生、もう1度選ぶチャンスをください。歩き始めてすぐ、とても大きくておいしそうな果物を見つけました。しかし、後にまた良いものがあるかもしれないと思って取りませんでした。しかし、終点まで進んで、やはりあの果物が一番よかったことに気づいたのです」と言いました。

▶ 続きを読む
関連記事
がん予防の切り札は、実は日常のブロッコリー。発芽3日目スプラウトの驚くべき力と、家庭でできる最強の食べ方を紹介します。
なぜ童話は子どもの成長に欠かせないのか。善悪の理解、想像力、人生への備えまで。時代を越えて愛される理由をひも解きます。
寒露以降は冷えと湿気が重なり、脾胃が弱りやすい季節。刺身や寿司などの生ものは控え、炙り寿司や煮魚、生姜紫蘇茶などで体を温める食養生がおすすめです。
トイレでついスマホを触ってしまう。その習慣が、実は痔のリスクを大幅に高めるかもしれません。最新研究が示す意外な危険を解説します。
光・運動・睡眠といった日常の習慣が、薬以上に代謝を左右する――そんな最新知見が示されています。自然のリズムに合わせるだけで体が変わる理由とは。