松野官房長官は25日の閣議後会見で、北朝鮮は「弾道ミサイルの長射程化を追求する意志に変わりないとみられる」として、「さらなる挑発行動に出る可能性も考えられる」との見解を示した。写真は2021年10月、都内で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

北朝鮮、さらなる挑発行動の可能性も考えられる=松野官房長官

[東京 25日 ロイター] – 松野博一官房長官は25日の閣議後会見で、北朝鮮は「弾道ミサイルの長射程化を追求する意志に変わりないとみられる」として、「さらなる挑発行動に出る可能性も考えられる」との見解を示した。

その上で、北朝鮮の軍事動向について引き続き米国などと緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析や警戒監視に全力を挙げ、日本の平和と安全の確保に万全を期すると改めて発言した。

また、松野長官は、岸田文雄首相が3月26日に広島を訪問し、広島平和記念資料館の視察および原爆死没者慰霊碑での献花を行う予定だと発表。エマニュエル駐日米国大使が同行する予定。

両者の間で、核兵器のない世界に向けた日米間の連携や、ウクライナ情勢をはじめ国際情勢など幅広い分野で日米関係の強化について意見交換をする予定だとした。

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