テンペラ手法で描かれたサンドロ・ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」(パブリック・ドメイン)
【芸術百科】

【芸術秘話】ダヴィンチ ボッティチェッリなど名画が目白押し 「テンペラ画」

鶏卵が絵画に使えることをご存じでしょうか。テンペラは、乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵画技法です。

西洋の絵画で広く行われてきた卵テンペラには、油彩画のような黄ばみや暗変を引き起こさないという特徴があり、経年による劣化が少なく、数百年前に制作された作品が今日でも鮮明な色彩を保っています。

テンペラは15世紀のルネサンス期に流行し、主に卵を顔料に混ぜ合わせて使用するのですが、卵の混ぜ合わせ方はさまざまあります。また、卵だけでなく、蜜蝋や牛乳、酢などを入れることもあります。

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