国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は7日の理事会で、北朝鮮の寧辺核施設にあるウラン濃縮プラントとされる建物の隣で建設作業が進められている新施設の目的はなお不明だと述べた。写真は北朝鮮の国旗。クアラルンプールの北朝鮮大使館で2017年3月撮影(2022年 ロイター/Edgar Su)

北朝鮮・寧辺核施設の新たな建物、目的なお不明=IAEA

[ウィーン 7日 ロイター] – 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は7日の理事会で、北朝鮮の寧辺核施設にあるウラン濃縮プラントとされる建物の隣で建設作業が進められている新施設の目的はなお不明だと述べた。

「われわれは引き続き、寧辺での建設活動を確認しており、遠心分離機濃縮施設とされる建物に併設される新館が含まれる。新館の目的はまだ分かっていない」と述べた。

関連記事
何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。
北朝鮮情勢を語る上で、中朝露の三角関係を考慮せずにはいられない。北朝鮮が領土的野心をあらわにし、イランも核開発を加速させるなか、世界情勢のきな臭さは一段と増している。
北朝鮮が立て続けにロケットを打ち上げる背景には、中露という「悪の枢軸」と米国との熾烈な駆け引きがある。大国間のパワーゲームを理解することで、北朝鮮の核・ミサイル問題の本質を見定めることができる。
岸田文雄首相は21日朝、北朝鮮が人工衛星を発射すると通告してきたことを受け、「弾道ミサイル技術を使用するなら一連の国連安保理決議違反」と非難した。