オキシテック社が遺伝子組み換えを施した蚊。2016年10月26日撮影(Miguel Schincariol/AFP via Getty Images)

遺伝子組み換えた数百万匹の蚊 野外放出…米当局が承認 カルフォルニア州など

米国環境保護庁(EPA)は7日、カルフォルニア州とフロリダ州で遺伝子を組み換えた蚊数百万匹を野外に放つ実験を承認した。感染症を媒介するネッタイシマカの個体数減少を図る。いっぽう、公衆衛生にとって危険な破壊行動との懸念の声が上がる。

遺伝子組み換えを施した蚊は、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の資金提供を受ける英国のオキシテック社が開発した。放たれる蚊はオスで、交配によって生まれた次世代は幼虫のうちに死ぬ致死遺伝子を受け継ぐという。

遺伝子改変した蚊はミツバチや蝶のような益虫に害を与えることなく、ネッタイシマカを駆除できると同社は説明する。世界各地で約10億匹を放出してきたが、オスの蚊は人を刺すことはないため、人へのリスクはないと主張する。

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