3月16日、米税関・国境警備局(CBP)は、中国のスポーツ用品メーカー、李寧の製品輸入を港で差し止めたと明らかにした。写真は北京で2016年6月撮影(2022年 ロイター/Jason Lee)

米、中国・李寧の輸入差し止め 北朝鮮の強制労働など関与か

[北京 16日 ロイター] – 米税関・国境警備局(CBP)は、中国のスポーツ用品メーカー、李寧の製品輸入を港で差し止めたと明らかにした。同社のサプライチェーン(供給網)に北朝鮮の労働力が使われていたことが判明したため。

CBPはウェブサイトで、同社には30日以内に囚人労働や強制労働が使われていないとの証拠提出を求めたと説明。証明できなければ没収される可能性があるとした。

米国は「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」に基づき、北朝鮮の労働力が関係している製品を輸入する国に制裁を科すことができる。

李寧はコメントの求めに応じていない。

関連記事
アメリカのブリンケン国務長官は中国訪問の最終日に、中国共産党公安部長の王小洪氏と異例の対話を行った。報道によれば、王小洪氏は「両国間の麻薬取締りにおける法執行の協力」を進める意向を表明しているという。
内閣府への提出資料に中国国営企業のロゴが入っていた問題は、国会とネット世論をどよめかせた。「中国共産党の浸透だ」とする論調に対し、有識者はむしろ「『使える愚か者(Useful ideot)』が日本の政策決定に関わっていることこそ問題だ」と指摘する。
アメリカの複数の州は、中国共産党に対抗するため、州独自の措置を、連邦政府よりも迅速に進めていた。これには、TikTokの使用禁止や中国企業による土地購入規制などが含まれ、州議会がこれらの措置を連邦政府の対応を上回るペースで制定している。
米司法省は、中国の製造業者に先端の半導体技術を違法に輸出する共謀をした中国人2人を起訴したと発表した。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。