ロシアの化学・生物兵器使用、差し迫った兆候なし=米国防総省高官

[ワシントン 22日 ロイター] – 米国防総省高官は22日、ロシアがウクライナに対し化学・生物兵器を使用する差し迫った兆候は現時点では出ていないと述べた。ただ米国は状況を緊密に監視しているとした。

バイデン米大統領は21日、ウクライナが化学・生物兵器を有しているとのロシアの主張は虚偽だとし、ロシアのプーチン大統領自身がウクライナに対しこうした兵器の使用を検討していることを示すものだと述べた。

国防総省高官はバイデン大統領が示した見解を共有するとしながらも、ロシアによる化学・生物兵器の使用を示す差し迫った兆候は現時点では見られていないと述べた。

米当局者らはこれまで、ウクライナに生物兵器計画があるとの根拠のない主張を広めているのはロシアであり、それを生物・化学兵器攻撃を行う前提にしていると非難している。

前出の高官は「ロシアは(化学・生物兵器のことを)話し続けており、それがロシアの戦術である」と指摘。米国は生物・化学兵器がウクライナに持ち込まれる兆候も含め、攻撃が差し迫っていないか監視していると述べた。

関連記事
米国のトランプ前政権で対中政策の実務を取り仕切ったマット・ポッティンジャー元大統領副補佐官(国家安全保障担当) […]
2024年米大統領選に向けて動き出したトランプ前大統領が、11月5日の選挙の日を「クリスチャン可視化の日」にすると新たな宣言をした。支持基盤であるキリスト教徒、特に福音派への結束を促し、投票を呼びかける狙いがあるとみられる。
米連邦政府のネットゼロ政策によって、輸送、暖房、その他の必需品が電力依存にシフトされようとしている中、アメリカ […]
    ブリンケン米国務長官が中国を訪問し、世界が注目する中で、米中関係は新たな緊張の臨界 […]
ブリンケン米国務長官の中国訪問の中、アメリカ、イギリス、ドイツは中国共産党に所属するスパイを相次いで逮捕した。現在、国際安全保障に新たな焦点が当てられている。