2022年3月30日、ウクライナのキエフで、独立広場の検問所を車両が通過している(Anastasia Vlasova/Getty Images)

「ソビエトの綴り捨てた」ウクライナ大統領、首都呼称変更した日本の決定を歓迎

ウクライナのゼレンスキー大統領は3月31日、日本外務省が同国首都呼称をロシア語読みからウクライナ語に変更したことについて歓迎の意を表した。「時代遅れのソビエトの綴りを捨て、新しいウクライナ語の綴りを使用する時が来た」とSNSに書き、他国もこれに追随するよう促した。

外務省は31日、日本政府がウクライナ支援と連帯を示すための行動の一環として、首都呼称をロシア語による読み方であるキエフからウクライナ語「キーウ」に変更すると発表した。ウクライナ政府の意向を確認した。北部チェルノブイリは「チョルノービリ」に、南部オデッサは「オデーサ」、東部ドニエプルは「ドニプロ」と、他の地方も同様に変更する。

外務省は改めてロシアによる侵略を国連憲章の重大な違反と位置付けた上で「引き続きウクライナ及びウクライナ国民に寄り添い、事態の改善に向けてG7(先進7カ国)を始めとする国際社会と連携して取り組む」とした。

政府は25日、在ポーランド大使館及びジェシュフ連絡事務所の体制を強化して「ウクライナ避難民支援チーム」を新たに設置。避難民の日本への渡航支援等について調査・把握を進めている。 

関連記事
中国共産党の統治に反感を抱く中国人が続々と東京に集っている。識者らは、辛亥革命時に日本人が孫文らを支援した歴史を想起し、「義を見てせざるは勇なきなり」の精神で中国人と付き合うべきだと指摘した。
亜細亜大学の范雲濤教授(61歳)=中国籍=が昨年2月に中国へ一時帰国した後、行方不明になっている。政府に対してもっと積極的な対応を求める声が高まってる。松原仁氏は24日の衆院外務委員会で、上川陽子外相に対し、范雲濤教授の失踪について外務省の対応を問いただした。上川外相は、3度質問したにもかかわらず、ノーコメントで答えることを繰り返し、中国に対し口をつぐむ、具体的な対応は公表していなかった。
中華民国の次期総統、頼清徳氏は、4月30日台湾を訪問した自由民主党の鈴木貴子青年局長一行との会談した。総統府によると、頼氏は、5月20日に総統に就任した後も、「各方面での協力関係をさらに強化することを期待している」と述べのに対し、鈴木貴子衆院議員は日台関係は今後、「必ずさらに強固になるだろう」と応じた。
外務省が最新の「日本2024年版の外交青書」を発表した。中国との関係において「互恵的」であることを再確認しつつ、中国の軍事的脅威の増大に対する日本の懸念を強調した。
自民党の麻生太郎副総裁が2024年4月23日にニューヨークのトランプタワーでトランプ前米大統領と約1時間にわたる会談を行った。この会談は、トランプ氏が再選された場合に備え、両者の良好な関係構築を図るものとみられる。