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フルーツジュースを飲む フルーツを食べる 栄養価が高いのはどっち?

台湾では一年中新鮮な果物が手に入ります。それらの果物を食べることで消化が良くなり、ビタミンCやカルシウム、鉄分などの栄養素の吸収が良くなります。しかし皮をむくのが面倒だという人もいます。そんな人はフルーツジュースを飲んでもいいのでしょうか?

日本の厚生労働省にあたる台湾の衛生福利部・食品薬品監督管理局には、噂に答えるコーナーがあり、「フルーツジュースは新鮮な果物の代わりにはならない」としています。ジュースを飲むよりも、新鮮な果物を直接食べた方が、より多くの栄養素を摂取することができるのです。

果物には、ビタミンC、カロテノイド、アントシアニンなど、多くのビタミンやファイトケミカルが含まれており、食物繊維も豊富です。

ただかなり多くの人が、「果汁を飲む」ことは「果物を食べる」ことと同じだと考えています。しかし果汁に頼った果物摂取は体に負担をかけることになりかねません。

英国のナショナル・ヘルス・サービス(NHS)のサイトでは、果汁はしぼりかすをろ過することが多いため、果物に含まれる食物繊維が減少し、栄養価が低下すると説明されています。

果汁も果物も栄養価は高いのですが、果汁の方が栄養が失われやすく、ビタミンが酸化しやすく、加えて市販の果汁には他の添加物が含まれていたり、加熱殺菌されて栄養が破壊されていたりすることがあるようです。

食品薬品監督管理局では、市販のフルーツジュースには果肉がなく、食物繊維がない場合、糖の吸収率が高まり、血糖値が上昇することを強調しています。

(翻訳・里見雨禾)

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