米司法当局、中国系学者2人に有罪判決 経済スパイなどで
米司法当局は7日、2人の中国系学者に経済スパイなどの罪でそれぞれ有罪判決を言い渡した。専門家は、中国政府は米国に対するスパイ活動を組織的に行なっており、今回の案件はその一端に過ぎないとみている。
米連邦裁判所は7日、元勤務先の米企業から重要な機密情報を盗み出し中国に持ち込もうとしたとして、向海濤(Xiang Hai Tao)被告に経済スパイの罪で懲役29カ月と罰金15万米ドル(約1860万円)の判決を言い渡した。
向被告は2008年から2017年6月まで、米モンサント社とその子会社社にシニアエンジニアなどとして勤務。のちに中国に戻り、中国科学院南京土壌研究所に就職した。
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