「子供は神様の贈り物」堕胎を拒んだ両親の決意と信仰(1)

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日本の皆さん、こんにちは。
僕の名前はセオドア。2020年4月13日の生まれで、今年2歳になる男の子です。

僕のふるさとは、カリフォルニア州ロサンゼルス市の郊外にあるチャッツワースという静かな田舎です。

そして、僕の大好きなお母さんは、アビゲイル・オストロム。いつも楽しく遊んでくれるお父さんは、カレブです。

(カレブさん(父)とアビゲイル・オストロムさん(母)。セオドア君の写真は、こちらです)

今はこうして何の心配もなく、日本の皆さんにお話しできますが、僕がまだお母さんのお腹のなかにいるとき、両親は僕のことをとても心配していたのです。
その時、僕が無事に生まれるかどうか、実は非常に危険な状態にあったからです。

「僕は、生まれることができないかもしれない」。本当に、そう思いました。
ある日、その厳しすぎる現実をお医者さんから告げられた両親は、2人抱き合って泣いていました。僕は、お母さんのお腹のなかで、両親の泣き悲しむ声を聞いていました。

でも、安心してください。
僕はこうして、無事に生まれました。今、両親に心から愛されて、とても幸せです。

これから日本の皆さんに、僕がお母さんのお腹のなかでずっと聞いていたことを、お話しさせていただきます。

僕のお母さんのアビー(アビゲイル)は、27歳の元気な主婦であり、この時点では小さな企業の経営者でもありました。
2019年の8月、僕がお母さんのお腹のなかにいることが分かりました。まだ13週目の小さな命でしたが、もう男の子であることが分かったそうです。

両親はとても喜んでいたので、僕は生まれて両親に会える日を楽しみにしていました。

ところが、21週目の超音波検査でのことです。エコーを発する超音波プローブを持つお医者さんの手が、ふと止まりました。「これは一体、どうしたのか?」

さらに精密検査が何回も行われました。その結果、胎児(つまり僕)の胸郭と腹腔の間には横隔膜に穴があく遺伝的欠陥、つまり「先天性横隔膜ヘルニア」があることが判ったのです。

ヘルニアの重症度がどのくらいかは、(僕から見て)外側にいるお医者さんには、分からなかったようです。ただし、先天性横隔膜ヘルニアは、胎児の死亡率が高い疾患であることが知られています。

お医者さんは、両親に「2つの選択肢」を提示しました。
1つは、このまま慎重に観察を続けながら、通常通りの妊娠期間を過ごし「出産の時」を待つこと。しかし、途中でどんなトラブルが起きるか、全く分かりません。

横隔膜ヘルニアのために、胎児の肺の発育が阻害される可能性がありました。そうなると僕は、生まれたとしても通常の自力呼吸ができない子供になるかもしれません。
その場合の緊急判断として、出生前に胎児鏡下気管閉塞術(FETO)が行われたり、出生直後に新生児手術が行われる場合もあるそうです。

FETOは、内視鏡の一種である胎児鏡を使って行う手術で、胎児の気管にバルーン(風船)を挿入し、一時的に気管を閉塞させます。
そうすると胎児の肺胞液が肺の外へ出ないため、肺の発達がヘルニアによって阻害されず、出生後の自力呼吸が可能になる、というものだそうです。
(次稿へ続く)

(翻訳編集・鳥飼聡)