フィレンツェ名門貴族 メディチ家の財宝(2)
数世代にわたるメディチ家の貴重なコレクションには15世紀から18世紀までの絵画や骨董品、異国の珍しい品物、彫刻、装飾芸術品、更には科学機器など、幅広い宝物があります。
コジモ・デ・メディチは21もの古代の珍しい宝石彫刻(カメオ)を所有していることを誇り、その中には、アテーナーとポセイドンがアテネの保護権を獲得するために戦っている様子を描いたヘレニズム時代のものもあります。このカメオは中世に、アレキサンダー大王の石彫刻家ピルゴテレスの作品であると鑑別されました。
また、骨董品に熱心だったロレンツォ・デ・メディチは、彼の宮廷庭園とサン・マルコ修道院庭園を、展示場として提供し、古代彫刻を展示しました。その中のヘレニズム時代の馬の頭の銅像は、とても生き生きしています。1世紀後、コジモ1世大公は古代のエトルリアの芸術を発揚したいと考え、特別に使者を派遣して、各地の遺物を探しに行かせました。
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