【佛家物語】お釈迦様とその家族(5)釈迦牟尼から息子への贈り物
彼はまた息子のラーフラに会いに行きました。釈迦牟尼を見たラーフラは「お父上!?父上は私が生まれた後すぐ行ってしまったので、もう二度と戻ってこられないのではと心配していました。どうか私に遺産を譲ってもらえないでしょうか?」と言いました。
釈迦牟尼は「ラーフラ、お前は私に世俗的な富を与えてほしいのか?それは必ず消えるに決まっている幻想であり、私はそれをあなたに与えることはできない。しかし、私はあなたに世界を超越する宝、永遠に消えることのない宝を与えてやることができる!」と言い、ラーフラを宮殿から連れ出しました。ラーフラは僧院の最初の沙弥(修行僧)となりました。
帰国後の7日間で、息子のラーフラ、従兄弟の阿難(アーナンダ)、阿那律(アヌルッダ)、提婆達多(デーヴァダッタ)、王室の理髪師の優波離(ウパーリ)など、数百人の僧侶がお釈迦様について出家しました。その後淨飯王が危篤になったとき、釈迦牟尼は宮中に駆けつけ、瀕死の淨飯王に法を説き、王は悟りを開いて阿羅漢(仏教で最高の悟りを得た聖者)に達し、法喜の中で世をさりました。
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