米権威学術機構、不正論文323本撤回 ほぼ中国から
最近、偽造の疑いがある300以上の論文が権威ある国際学術機関によって撤回された。撤回論文のほとんどは中国からのものだという。中国の「論文不正」の問題が改めて焦点となっている。
米国計算機学会(ACM)はこのほど、「偽造の疑いがある」として同データベースから323本の論文を撤回した。論文撤回監視サイト「リトラクション・ウォッチ(Retraction Watch)」が報じた。
今回撤回された論文は、「情報管理と技術に関する2021年国際会議(ICIMTech 2021=8月19、20日、インドネシアで開催)」で発表された全ての論文である。論文は米国電気電子学会(IEEE)のデータベース「IEEE Xplore」にも掲載されている。
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